2012年9月25日火曜日
業況改善! 2012年4月~6月 熊本市内小規模企業動向調査
業況改善! 2012年4月~6月 熊本市内小規模企業動向調査
熊本商工会議所(熊本市中央区横紺屋町)がまとめた2012年4~6月の熊本市内の小規模企業動向調査によると、業況DIは前回調査(12年1~3月期)より4.4ポイント増のマイナス17.3と、2期ぶりに改善しました。
熊本市内400社を対象に業況、売上高、単価、利益などについて調査したものです。回答率は76.3%、DIは増加・好転などの回答割合から減少・悪化などの割合を引いています。
業況が改善したのは5業種で、卸売業が34.6ポイント増のマイナス23.1、建設業(土木・建築)が20.7ポイント増の0.0、サービス業が10.6ポイント増のマイナス4.5、飲食業が6.3ポイント増のマイナス8.0、製造業が5.2ポイント増のマイナス28.1。建設業(土木・建築)は、2005年6月期から続いたマイナス水準から脱しました。
一方、悪化を示したのは2業種で、建設業(職別・設備)が20.0ポイント減のマイナス2.4、小売業が10.5ポイント減のマイナス43.8。小売業は3期連続で悪化しました。
来期(2012年7~9月)予想は前回調査より4.6ポイント増のマイナス1.5。小売業を除くすべての業種で改善を見込んでおり、特に飲食業では調査開始以来最高水準となっています。
同会議所では「来期見通しは小売業以外で10ポイント以上の大幅な改善が見込まれ、季節的要因や新商品開発による売り上げ増加、消費税率アップ前の駆け込み需要などを予想する声が聞かれた。小売業では消費低迷と競争激化などで厳しい状況が予想されている」と話しています。
また、八代も2期ぶりに改善!
八代商工会議所(八代市松江城町)がまとめた12年4~6月の八代市内の小規模企業動向調査によると、業況DIは前回調査より10.6ポイント増のマイナス18.8で、2期ぶりに改善しました。八代市内140社が対象で、回答率は72.1%。
前回調査(12年1~3月期)から業況が改善したのは5業種で、建設(土木)が33.3ポイント増のマイナス16.7、飲食業が27.3ポイント増のマイナス9.1、製造業が18.7ポイント増のマイナス6.3、小売業が5.9ポイント増のマイナス23.5、建設(設備)が5.5ポイント増のマイナス23.1。
悪化したのは2業種で、卸売業が5.8ポイント減のマイナス30.8、サービス業が1.1ポイント減のマイナス21.1。
来期予想は前回調査より2.9ポイント増のマイナス7.9と改善を予想しています。
同会議所では「来期は季節的要因と企業努力により好調な企業がある一方、低調なまま推移している企業も多く、景気低迷や震災の影響、消費税増税やエコカー補助金といった景気浮揚施策の終了など、見通しに不安を感じる状況が続いている」と話しています。