2012年9月20日木曜日

熊本港に待望のガントリークレーンを設置


 熊本港に待望のガントリークレーンが設置されました。調整や試運転を経て年内稼動を予定しています。

 7月31日午後、ガントリークレーンは静岡県の清水港から第二の活躍の場となる熊本港へ、台船に乗せられその巨大な姿を現しました。

 静岡県の厚意で熊本県への譲渡価格は100万円に消費税。清水港に設置されたのが1973(昭和48)年という中古品だが、熊本港関係者にとっては待望のガントリー設置実現。「熊本都市圏の荷を集める最低限のインフラが整った」と、熊本港の国際コンテナターミナル業務を請け負う指定管理会社くまもとファズ株式会社の牛島浩社長。

 後背に都市圏100万人の人口を擁する熊本港だが、コンテナ貨物の9割以上が博多港などの県外港に流れているといわれています。その理由が、港湾機能の未整備と、それによる週1便というコンテナ定期便数の少なさ。
 現在、荷役作業に使用しているジブクレーンは作業中にコンテナが傾く可能性があり、精密機械などには不向きと言われ作業効率も悪い部分がありました。
 ガントリークレーンはそれがなく作業効率も格段に向上します。

 県では今年度から熊本、八代両港の営業部隊となる課内室、「ポートセールス推進室」を企業立地課に新設。
 岡村郷司室長は、「熊本港は今年が勝負の年。4年をメドに年間コンテナ取扱量を現在の2倍の3万TEUに拡大、週2便化につなげたい」と意欲を見せています。